必見!アメリカ文化や政治を10倍楽しめるオススメ番組

2020年のアメリカ大統領選挙は最後までハラハラし通しでした。世界中の多くの人がテレビやネットに張り付いていたのではないでしょうか。

私がアメリカの文化、特に政治をめぐる文化や国民性で特に好きなところは、様々なバックグラウンドの人が自由に自分の考えや立場を発言できるというところです。

そうしますと、本当に色々な考え方が出てきます。それでも、人々が自由に発言をできるというのは、社会の流れが一方にの方向に傾きそうな時に、別の方向に揺り戻し釣り合いを取れるようにするという意味でのカウンターバランスを保つことができるので、健全な社会である証拠でもあります。

そして、有名人から一般人まで、時にはジョークやユーモアを交えて色々な発言をします。

日本では政治家を面白おかしく風刺することは一般的ではないですが、アメリカではそれを広くユーモアとして受け入れられていて、テレビやソーシャルメディアで、本当に面白い記事やツイートやビデオがあります。

そんなアメリカの政治や文化や社会情勢を楽しく学べる、私の個人的なオススメの番組を紹介します。

口語でスラングなどを交えることも多いので聞き取りにくいこともあるかもしれませんが、YouTubeのキャプション機能を使えばかなり解りやすくなります。

1.トレバー・ノアのThe Daily Show

1つ目は、Daily Showという、90年代から続いてるトークショーです。現在メインの司会を進めているトレバー・ノアは、5年前、当時超有名キャストだったジョン・スチュアートを受け継ぎました。

トレバー・ノアは南アメリカ出身で、当時はほとんど無名の新人でした。大ばってき人事でしたが、下馬評を覆し、バランスがとれて面白く解りやすい語り口で、とても良いショーを提供しています。

彼はアパルトヘイト下にあった頃の南アメリカで、黒人の母とドイツ人男性との間に産まれました。多人種間の子供ということ自体がタブーだったこともあり、波乱万丈の人生を送り、命からがら南アメリカを脱してアメリカ合衆国にやってきました。ですので、彼はまさにアメリカンドリームの体現者です。彼の自伝もアメリカでベストセラーになりました。日本語にも訳されています。

https://yokoshinagawa.com/l/u/aVs8iEqziyj1tzd9

2.40年以上続く、サタデー・ナイト・ライブ

2つ目は、70年代から続く、Saturday Night Liveという番組です。この番組自体は長くて、私は通しで見たことはありませんが、サタデー・ナイト・ライブのオープニングのスキットは面白いです。

例えばこれは、ちょうど4年ほど前、大統領に就任する直前のトランプ大統領の記者会見の直後、アラン・ボルドウィンという俳優がトランプ大統領に扮して、面白おかしく風刺したものです。

https://yokoshinagawa.com/l/u/nrqzn4kvUKB73vM3

また、ジム・キャリーという俳優がバイデンを演じていますが、そちらのほうはボルドウィンほどのインパクトはなく、Saturday Night Liveも来年からはあまり面白くないのではないか、という声も上がっています。

https://yokoshinagawa.com/l/u/suuwBSBd95FLiqwP

なお、トランプがかつてテレビ・セレブリティーだった頃、サタデー・ナイト・ライブのホストをしたり実際に出演していました。そんなトランプも、自分自身が大統領になり風刺される側になると、サタデー・ナイト・ライブを「最悪のショーだ」とこき下ろすようになりました。

今年のアメリカ大統領選挙は、バイデン勝利となっているものの、これからの政権移譲などはまだまだ波乱続きです。それでも、こうやってユーモアと共に過ごすアメリカ人やアメリカ文化を見るのもまた面白いです。