アメリカの公民権運動リーダーに学ぶ行動力

高校の英語教科書にもなっているマーティン・ルーサー・キング牧師の「I have a dream」スピーチでですが、キング牧師と半黒人差別公民権運動を主導した伝説的な人物が最近まで生きていたというのは、ご存知でしたか。

60年代のアメリカの反黒人差別公民権指導者の1人だったジョン・ルイス米上院議員が、先月(2020年7月)亡くなりました。

ジョンルイスは、キング牧師とともにワシントン大行進に参加し、有名な「I have a dreamスピーチ」の際に、ルイスも壇上に上がって演説をしました。

60年代に黒人が不当に差別される中、彼は差別に向かって行動起こしてきました。

ジョンルイスはその後、アメリカの上院議員になっていましたが、晩年は必ずしも安泰なものではありませんでした。

ここ数年、再びアメリカで白人至上主義や黒人への差別がじわりと出てきて、ジョンルイスはまたしても戦わなければいけませんでした。彼ほどの伝説的な人物にも、様々な誹謗中傷がありました。

私はアメリカに住み始めて何年も経ってから、この伝説的な人物がまだ生きているということを知りました。ここまでの人物が一介の議員として扱われて、2016年に当選した現役大統領から攻撃されてしまうのはショックでした。

そんなジョンルイスは、すでに80歳だったとは言え、膵臓癌で亡くなってしまいました。残念でなりません。

彼は、行動の人で、こんな言葉を残しています。

「Never, ever be afraid to make some noise and get in good trouble, necessary trouble.」

(声を上げることを決して怖れてはならない。良いトラブル、必要なトラブルを起こせ。)

ジョンルイスの行動力、ぜひとも見習いたいです。