ヨルダンで感じる、アフターコロナの価値観シフト

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私が住んでる中東の国ヨルダンでは、3月に新型コロナの影響でロックダウンになり非常に厳しい外出禁止令が出され、アマゾンのような宅配サービスもない中で、極限な感じのロックダウンの経験をしました。一時期は、町中が閉鎖され市民は完全外出禁止で、世界で1番厳しいとされた外出禁止令が施行されていました。私はその頃の模様を、こちらのYouTubeで配信しました。

そのおかげか、ヨルダンの感染状況は周辺国に比べて落ち着いてきています。ほとんどの学校などはまだ開いていませんが、先週末(6月6日)からレストラン営業が部分的に再開するなど、徐々に元通りの生活に戻りつつあります。

そんな中で、私の価値観も大きく変わってきたと思います。

小さなことに喜び

1つ目は、日常生活の小さなことに喜びを見出せるようになったことです。鳥が鳴いている、庭先で花がさいた、子供と本を読む、夫と静かに語り合う。そういった何気ない日常生活の小さな事に価値を見出しました。

精神的な豊かさや幸せ

2つ目は、物質的な幸せではなく精神的な豊かさや幸せを追求するようになりました。物を増やせないと言う状況で、今あるものの中で、工夫をしながら暮らしていくこと。こうすると、心が研ぎ澄まされた感じになります。

人とのつながり

3つ目は、オンラインを通じた人とのつながりです。ロックタウンの間、私はオンラインで多くの人に出会いました。オンライングループなどの言葉のコミュニケーションのほか、ZoomやFacebookを通じて、世界中の多様なバックグラウンドの人に繋がりました。私も、YouTubeを本格的に始めて動画での情報発信を日常的に行えるようになりました。

私だけでなく世界中の数十億人の人が、程度の差はあれ類似の体験をし、パラダイムシフトが既に発生している予感がします。

特に、働き方やお金の価値観が、多くの人のなかで変わったと思います。これまでは、お金を儲けたり出世などの社会的な成功をおさめることが世の中の主流の価値だったと思います。世界的な新型コロナ感染を経て、アフターコロナの時代は、自分の生活や家族を大切にしながら働けるような人生設計をするように価値観が変わりつつあると私は考えています。

リモートワークのおかげで、多くの人が、組織の価値観から一歩離れて自律的な行動や考え方を取り始めました。情報の取り方も、テレビのようなマスメディアの役割は相対的に低下し、YouTube含めたインターネットでの質の高い情報によりニーズが集まると思います。

(Photo by Iva Rajović on Unsplash)